小笠原プレシジョンラボラトリー

小笠原プレシジョンラボラトリーは、高精度小型歯車に関する切削工具と、測定機器類の開発製造ならびに販売を行っております。
私たちは、歯車の高精度加工と測定技術において、世界の最先端を走ることを使命としています。

PRODUCTS
正しいホブの選択だけが、コスト削減に繋がります。

ホブ Hob

小笠原のホブは、完全自社開発のCNCホブ研削盤により仕上げています。これにより小笠原精度規格AAA級のホブを、コンスタントに皆様へお届けすることが可能です。また、適切な歯切り条件の選定により、ドライ / 高速 / 高硬度の歯切りを、歯研並みの高精度で実現します。規格品以外のホブも製作しますので、お気軽にお問合せください。またその際は、歯形詳細図面をご用意ください。

ホブとは

ホブカッタとは、ラック歯形の切れ刃をねじ状に配置させ、被削歯車と回転同期させてかみ合わせ歯形を創成切削する工具です。歯切り加工にはホブ盤を用います。当社では、ファインピッチとよばれる範囲の歯車(およそモジュール2.5以下)を切削する高精度ホブの製造を得意としています。

ホブとは

ホブ仕様

モジュール / DP 0.05 ~ 2.5 mm / 500 ~ 10 DP
形状 穴付ホブ(シャンクタイプは応相談)
サイズ 外径:φ10 ~ φ110 mm
長さ:8 ~ 120 mm
材質 超硬   SDS(安全データシート)
高速度工具鋼(HSS) SDS(安全データシート)
粉末高速度工具鋼(PM) SDS(安全データシート)
精度クラス(小笠原規格) A / AA / AAA
ホブ表面処理 TiN、TiCN、TiAlN等のコーティング

小笠原精度規格

小笠原精度規格

インボリュートホブ

歯面がインボリュート曲線で形成される歯車の歯切り加工をするホブです。JIS / ISO / AGMA / DIN等の各規格で標準化されている歯形の他にも、ご希望の歯車歯形に最適なホブを設計・製作いたします。

インボリュートホブ
Fig.1 Involute Gear Hobs

サイクロイドホブ

時計や計器類に多く使用されるサイクロイド歯車の歯切り加工をするホブです。NHS 56704 / BS 978などの規格に対応したサイクロイドホブの他にも、ご希望のサイクロイド歯形に最適なホブを設計・製作いたします。

サイクロイドホブ
Fig.2 Cycloidal Hobs
サイクロイドギア
Fig.3 Cycloidal Gear

インボリュートスプライン用ホブ

歯面がインボリュート曲線で形成されるインボリュートスプラインを歯切り加工するホブです。基準ラックが同じインボリュートスプラインの場合には、ひとつのホブで、歯数が異なるスプラインを歯切りすることができます。JIS B 1603 / ANSI B92.1 / DIN 5804 などで規格化されたスプラインの他にも、ご希望のスプライン歯形に最適なホブを設計・製作いたします。

Fig.4 Involute Spline Hobs

平行歯スプライン用ホブ

歯面が平行かつ直線形状で形成されるスプラインを歯切り加工するホブです。平行歯スプラインは JIS B 1601 / ISO 14 等で規格化されており、スプラインの仕様に合わせた専用のホブが必要となります。規格品以外のスプラインをご要望の場合は、歯形詳細図面をご用意下さい。

平行歯スプライン用ホブ
Fig.5 Straight-Sided Spline Hobs
Fig.6 Straight-Sided Spline Hobs With Lugs

インボリュートセレーション用ホブ

歯面がインボリュート曲線で形成されるセレーションを歯切り加工するホブです。インボリュートセレーションは JIS B1602 / ASA B5.15等、比較的古い規格に制定されています。現行の規格(JIS B 1603 / ANSI B92.1等)では、セレーションはスプラインの一種として定義し、名称をスプラインに統一して規格化されています。

インボリュートセレーション用ホブ
Fig.7 Involute Serration Hobs

直線歯セレーション用ホブ

歯面が直線形状で形成されるセレーションを加工するためのホブです。代表的な規格には、SAE J500 / DIN 5481等があります。ホブの歯形は、切削する直線歯セレーションに応じた特殊な曲線歯形になります。そのため、セレーションの歯数が異なる場合には、歯数毎に専用のホブが必要になります。

直線歯セレーション用ホブ
Fig.8 Stright-Sided Serration Hobs

歯付プーリ用ホブ

JIS B 1856 / ISO 5294に規定されている歯付プーリを加工する為のホブです。ピッチが最大10mmまでのプーリ用ホブが製作可能です。JIS B 1856に規定されているプーリのうち、MXL(Pt2.032)、XXL(Pt3.175)、XL(Pt5.080)、L(Pt9.525)の種類に対応したホブの製作が可能です。

歯付プーリ用ホブ
Fig.9 Synchronous Pulley Hobs

チェーンスプロケット用ホブ

JIS B 1801 / ISO606に規定されているS歯形、U歯形、ISO歯形に対応したチェーンスプロケットを歯切り加工するホブです。JIS B 1801に規定されているスプロケットのうち、P 6.35、P 8.00、P 9.525のピッチに対応したホブの製作が可能です。

チェーンスプロケット用ホブ
Fig.10 Chain Sprocket

ウォームホイール用ホブ

ウォームホイールを加工するためのホブです。ウォームとウォームホイールに適切なかみ合いを与える為には、ウォームの形状を基準にしたホブで歯切りする必要があります。そのため、ウォームホィール用ホブはウォームホイールとかみ合うウォームの外径に対して、頂げきとsharpning allowance(再刃研による寸法変化の許容量)を増径して製作します。ご注文の際は、ウォームホイールとウォームの詳細図をご用意ください。

ウォームホイール用ホブ
Fig.11 Worm Wheel Hobs

シングルポジションホブ

被削歯車に対して、カッタ設計時に決められた一定位置でのみ、被削歯車を正しく切削することができるホブです。通常のホブでは歯形を正しく切削できない特殊な歯形(Fig.12、Fig.13、Fig.14 参照)を加工することができます。被削歯車の歯形によっては、シングルポジションホブで切削できない場合がありますので、ご注文の際は、被削歯車の詳細図面をご用意下さい。

シングルポジションホブ
Fig.12 Single Position Hobs
シングルポジションホブ
Fig.13 Single Position Hobs
シングルポジションホブ
Fig.14 Single Position

マイクロギヤ用ホブ

微小なモジュールの歯車を歯切り加工するホブです。マイクロギヤの定義はありませんが、当社では、およそm0.1以下のモジュールで、外径が数mmの歯車をマイクロギヤと呼称しています。特に小さいものでは、外径がφ0.15mmのマイクロギヤをホブで加工した実績もあります。非常に特殊な工具になりますので、ご希望の際は、充分な技術打合せが必要になります。

カタログ準備中
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